似合わない洋服は捨てました

気まぐれに気の向くままに

ハコヅメ好きでした。

ハコヅメも終わっちゃいましたね。

三浦翔平さんと山田裕貴さんのペア好きだったなあ。ということで

勝手に書きました。

 

ずっとずっと前、東京へ遊びに行った時

皇居前(警視庁近く)の横断歩道で向こう側にピーポ君を見つけて

横断歩道の真ん中で抱きしめた記憶です。

 

 

タイトル「最高のバディ」

 

●登場人物
山田(29歳 男)町山捜査一課 ペアを組む源の後輩
源(30歳 男) 町山捜査一課 ペアを組む山田の先輩
(察していただければ。幸いです)

 

●シーン1 (朝)捜査一課

山田の席には大きな段ボール箱が置かれている
源 山田の隣の席に座って真面目な顔で調書作成中

山田「お疲れーっす」と入ってくる

山田「ん?なんだこれ」

チラシ「ピーポくんの交通安全教室ライブ10時から」

段ボールに張り紙 「本日10:00より よろしくおねがいします」

山田、段ボールを開ける 中に着ぐるみのピーポ君

山田「え、ちょっと待って。なんっすかこれ」

源「ん?ほおお。それは、ピーポ君の着ぐるみだな」

山田「見ればわかりますよ、で?どうしろと?」

源「さっき総務がぜひ山田さんにって置いてったぞ」

山田「え?なんでオレなんっすか?」

源「ああ、総務がピーポくんのアクターが急に熱出て来られなくなったって慌ててな。しかも代役がいないって大変そうだったから、こないだお前がピーポ君の中に入りたいって言ってたって伝えた。」

山田「いやいやいや、そりゃこないだ言いましたよ!良いなあピーポ君の中に入りたいって。それは事件追っかけるより楽しそうだって意味でしょ!」

源「言い出しっぺのアレだ。なんつったっけかアレだアレ」

山田「法則です」

源「そうだ法則だ。今の日本国家においてのわれわれの仕事はだな」

山田「それ、たぶん法律です。」


源「言い出しちまったんだから、今日一日我慢しろ。小さい子供相手なんだから。わーとかきゃーとかやってれば良いんだって」

山田「先輩ちっこいヤツらの本性知らなさすぎです。あいつら攻撃してくるんっすよ!知ってました?親だってこっちが着ぐるみだからって怒りも止めもしないんですよ!」

源「詳しいな」

山田「学生ん時バイトで入った事あるんで」

源「お、じゃあ決まりだな。経験者って早く言えよ」

山田「いやちょっと待ってくださいよおー」

 

●シーン2 (昼)外 横断歩道

山田 ピーポくんの中
源 ピーポくんの介添え役

ピーポくん だるそうに歩く 
源はその姿をチラチラ見ながら笑っている

 

山田「マジありえん。なんで会場まで徒歩なんっすか」

源「ワゴン車出払っちまってるんだからしょーがないだろ」

山田「現場で着替えれば良いじゃないですか」

源「ちびっ子に見られたら大変だろ。泣き出すだろ」

山田「アイツらそんな純粋じゃないっすマジ悪魔っす」

源「良いから良いから。前見えてるか?」

山田「大丈夫っす」

源「おおお、ちょっと止まれ止まれ。横断歩道赤だから」

山田「うっす」

源「なんだあれ」


横断歩道向こう側に1人の女性、飛び跳ねて手を振ってる


源「なんか飛び跳ねてこっちに手ー振ってるぞ」ピーポ君をつんつん押す

源「手振っとけ。ほら。」

山田「え、オレっすか?」

源「お前だお前。後ろには誰もいねーよ」

 

ピーポ君 手を上げずに小さく手を振る

女性大喜びでキャーキャー飛び跳ねている

源「よーし、青だ渡るぞ」

山田(心の声)「だりー。マジありえん。オレはこんな事をやるために警察官になったんじゃない。オレは」

横断歩道真ん中あたり

女性「きゃああーーーー!ピーポくん!」と抱きつく

女性「会いたかったあ。ぎゅううううううう」と恍惚の笑み

源驚いた顔

源「横断歩道なんでね、速やかに渡りましょう」と女性を引き離す

女性「えええー!ピーポくんまたね!また会えるかなー!ばいばーい!」

女性反対側へ横断歩道を走って渡る

 

ピーポく君、急に手足を大きく振って歩き出す

山田(心の声)「お、オレ頑張る。ピーポ君頑張る!」

源「なんだお前。背筋伸びてるぞ」

山田「マジ頑張るっす!ピーポ君になりたかったっす。光栄っす!」

源「そうか、良かったなあ夢が叶って」(苦笑)

 

●シーン3 (昼)公園ステージ前

ピーポくんの交通安全教室ライブと題したステージ
ピーポくん 子供たちに囲まれている
ピーポくん、子供達に殴らたり蹴られたりしてうめき声を出しながら踏ん張る

源「(笑いながら手を出さずに)だめだよ~君たち~。叩かないでね~。優しくしてあげてね~」

山田(心の声)「うああああ!やっぱりちびっこは悪魔だあああ」