似合わない洋服は捨てました

気まぐれに気の向くままに

生活が崩壊していた部屋で

あの人は何を考えて生きていたのか
そんな事を思います
何が望みで 何を糧として
ゴミの中で生活をしていたのだと思うと
なぜ気付かなかったのかと

もともと わたしは彼女の事が嫌いで
彼女も小さい頃のわたしに対して
憎いとか死ねば良いのにという感情だけで殴り倒していた人だから
小学校の頃腕中に青い痣をつけて学校に行く事が恥ずかしく
大きくなって家を出る事だけ考えて
17、8の頃に反抗をしても手を挙げることは無かったけど
嫌いだった

嫌いだった

なのに タイムスリップした彼女は時々優しく微笑むんだよ
元気?って聞いてくる
子供達の事を心配してくれる
離婚して大丈夫?生活は?仕事は?って心配してくれる

わたしはきっと愛されたかったんだね

彼女に愛してもらいたかったんだって


ゴミだらけの彼女の部屋で泣いた