昨日、福岡まで行って観てきました。
ものすごかった。クッソかっこよかった!
あらすじは公式から>>
特に前編は、お笑い芸人ながらプロ試験に合格した宮木との番組上のエキシビションに出演する事になり、軽く倒せるであろう宮木の本気度から本当にアッパーをくらってとうとう彼を倒すことなくエキシビションが終わり会場全体も敵に回してしまうとうありさまに泣く。しかもこの宮木、何度も何度も立ち上がるのよ。セコンドの声が聞こえて。燻り続ける主人公の生活が哀しくて泣いてしまう。
その泣く感情もとても複雑で、その宮木が抜け出そうとしている自分との戦いにやりきった凄さとその彼からダウンを奪えなくその試合の解説をしていたかつてのライバル海藤から「おまえもうボクシングするな!」と全てを見透かされていた事にも泣く。
どん底にもがいてももがいても立ち上がるきっかけすらなく、日々を過ごしていく主人公達とそれを取り巻く人達の思いや環境も全て恵まれた人が出てこないのがね。。
後編でわかる晃と龍太の因縁とデリヘル店長と晃の縁も。晃と龍太の真剣勝負の試合シーンは映画館なのに前のめりになって握ってた手が震えるくらいの感動
ただ、その試合に至るまでの出来事が哀しすぎる。
過去荒れていた龍太に半殺しにされ半身不随になり車イス生活を余儀なくされているデリヘルの常連客からナイフで片目を傷つけられるシーン。
デリヘル店長が女の子を引き抜かれて立ち行かなくなって追い込まれけじめつけてやると相手の店に乗り込んでからのシーン
それからボランティアで施設に慰問していた龍太にも、その龍太と晃の縁の不思議にも。とにかく、登場する人物の生き様の凄さ(と、そのどこかで繋がっている因縁)にやられてしまう。
ラストの試合シーン。ガチにアドレナリンでまくってる目が鋭くて痺れました。
もう1回見たい映画。
R15なの。でも、その部分を取り去っては彼らの置かれている時間や命を表せないのかもと納得した。ただ、あけみへの拘りはなんだったんだろう。あけみの子供への同情なのか、なんなのか。
(調べたw アンダードッグ効果というのがあるのだそう。つまり、
アンダードッグ効果というのは不利な状況にある者に同情して手を貸してあげたくなる心理です。恋愛には人の数ほど落とし方があるように守ってあげたくなるという心理で好きになる
なるほど!と思った。)
戦う男達は最高にかっこよかった。そして男に振り回されたり支えたりしながら女も懸命に生きている。
見て良かった。