似合わない洋服は捨てました

気まぐれに気の向くままに

映画 佐々木インマイマイン

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昨日、観てきました。佐々木インマイマイ

 

物語は、高校生の時つるんでた仲間とその後

映画は淡々と彼等が濃く生きた高校生の時代から

10年後くらい行き先に悩む時代を行ったり来たりするのだけど、

 

主人公のゆうじの中にはずっと高校生の時の佐々木がいて

まっすぐなでもどこか強がっていた時折見せる儚くて頼りなげな佐々木

その佐々木に寄り添えなかった過去も含めて影響され

何者でもなかった何かになれるんじゃないかと漠然と生きてた青春



あのカラオケから朝出てきて「また」って別れるシーン良かったなぁ。佐々木らしくて。

祐二が同級生の赤ちゃんを抱いて泣く気持ちがなんか分かる。あのシーンはとても感動した。

エンドロールのスペシャルサンクスに佐々木がいた
佐々木に愛を込めて作られた映画だと思った。
佐々木ー!オマエ最高だった!って叫びたくなるような作品



あんな馬鹿やってた佐々木はきっと自分の置かれた環境や寂しさなんかに気付いたら負けだって思ってたんじゃないかな。だから父親が亡くなった時も煽ってくれよって言ったんじゃないかな。
あの頃ってそう言う友達や家庭環境を知らずに比べて悲劇ぶる青臭い年齢だったし、だからこそ笑ってたかったんだと思う。
彼のまっすぐで純粋な性格は多田とバスケで勝負だって言う時もパチ屋の開店前の小競り合いでも分かるし
あと当ててーーー!ってバッティングセンターのネット越しに見てた横顔でもわかった。
佐々木は佐々木のペースで少しずつ少しずつ頑張ってた10年だった

バッティングセンターで沢山ホームラン打ってたし絵も本も物凄い頑張って生きてたんじゃないかな。
器用じゃないけど、劇的な変化も望んで無かった佐々木だからカラオケでのシーンもお金貸す理由もシンプルな優しさだけで理由はそれだけで十分だったろうしまたって別れてまた会えたんだって思ったし

あの頃のままの佐々木が愛おしい映画でした。

演劇を再開するゆうじが舞台台詞を言いながら
線路脇を疾走するシーン
台詞は忘れちゃったけど
あそこは胸熱だった

もう一度見たい作品