主要都市に緊急事態宣言が発令され
去年のように各施設の閉鎖要請がなされました
今までクラスターの発生していない映画館もです。
このGWを当て込んで上映開始される作品も多く
るろうに剣心はもう上映が始まったのだけど
興行収入に大きく影響が出てしまうだろうということです。
地方民がいくら頑張った所でという感想しか出てこない。
「くれなずめ」お住まいの近くで上映されていたら
観てみてくださいね。
わたしには腹違いの弟がいたんです。
弟は父が再婚した相手との間にもうけた子で
わたしの子供と同じ年だった。
それでも「お姉ちゃん」と呼んで慕ってくれたし
夏休みや冬休みは良く泊まりに来て
うちの長男と楽しく遊んでた。
最後の日、彼は「おにぎり作って」と言っていたんです。
わたしは少し疲れていて「今度ね」と返してしまった。
しばらくして次は「おねえちゃん、ホットケーキ作って」と言ってきたんです。その時も「今度来たときにね」と返してしまった。
その日が彼との最後の日でした。
彼は大事なカードをお友達の家に忘れた事に気付き
横断歩道を翻った時に車に撥ね飛ばされてしまいました。
意識も戻らず。綺麗な寝顔でした。
(まだ脳死という事があまり言われなかった時代)
1週間彼の心臓は生きていました。
ただ、最後の日指がぴくりと動いたんです。
呼び出しブザーを押して看護婦さんにそれを告げ
(おそらく、死語硬直が始まったのだと今は理解しています)
大喜びしていた翌日に心臓が止まりました。
享年8歳
最後の日、今も思い出すんです。
ずっとずっと胸が痛くなるあの日
映画「くれなずめ」はそれでも良いんだよ。と言ってくれるような
そんな映画でした。
松居監督は「届けたい」と話していました。
わたしも誰かに届けたい。と思うのです。