さっそく取り寄せて読みました。
今年の冬公開
とても不思議な世界
といっても、自分はずいぶん前に
輪廻転生やソウルメイトに関する本を読み漁っていたので
すんなり受け入れられる物語でした。
どちらかというとSFのような物語です
輪廻転生
この命尽きてもまた
あなたと巡りあいたい
中の文章に
木の種になる生まれ変わりと
月のように満ちては欠ける生まれ変わりの瑠璃の台詞が
瑠璃が瑠璃たるエピソードかな
読後感想は
この物語の主人公（生まれ変わる）瑠璃が
三角の事を生まれ変わるほどに愛していたという心情描写があまりなく
それよりも、夫の正木から逃げたかっただけなのではと
逃げる場所、自分を受け入れてくれる場所を三角に託した
いや、三角にも「わたしって下手でしょ」と
どこか装っているように思えて
瑠璃の本心が見えなくて のめり込めなかったのです
瑠璃が本当に何度も生まれ変わるという情念と愛情を三角に抱いていたのかという部分と
正木があまりにも不憫だということ（まあ、浮気をしていたからイーブンになるのか）
物語で描かれなかった
生まれ変わったかつて愛した女性が幼女となって
自分の前に現れたという事実を受け止めたあと
現在を生きる本人たち（三角と主人公の小山）はどう接していくのか
小山にとっては、ある程度覚悟を決めた再婚するであろう相手の清美に対して
どういう思いで愛していくのか
いや愛せるのだろうか
そんな思いが残る物語でした。
2017年の直木賞受賞作品なのだそうです。
映画は身にいくかなあ
