似合わない洋服は捨てました

気まぐれに気の向くままに

月命日

 

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映画「天外者」が公開されて

キャストや田中監督からその撮影の時のエピソードが語られて

辛いけれども多くの人に見て頂きたいのでとのお気持ちがありがたく

 

 

12月11日公開の天外者も

地元の映画館では今日から小さなスクリーンで一日3回に減ってしまいました。

長崎、鹿児島、大阪、福島等ゆかりのある地域での盛り上がりとは違っているけど

レイトショーが残っているので、なんとかまだ通ってみようかと思います。

 

俳優さんの演技うんぬんは言いたくなくて

それくらい五代友厚坂本龍馬岩崎弥太郎伊藤博文の4人のシーンも

船上での「いるやないか。」と龍馬に言われるシーンも何度見ても涙が止まらない

それは、三浦春馬さんと三浦翔平さんとのやりとりにも見えるから。

今となってはどうする事も出来ないけど彼らの間の信頼や友情も重なって見えるからなのかもしれない。

 

 

色々な事を言う人がいたけれど

憶測や想像で語ってはいけない事ってあると思うし

一番辛いのは、一番近かった人達だし

色んな思いを乗り越えて語ってくださる現場やプライベートの彼の明るく無邪気な様子と

真摯にこの映画に取り組んできた様子は

きっと今さまよい続けてるファンの生きる力にもなると思う。

 

遺作だからではなく、純粋に彼の演技に込められた情熱を感じる事が出来る映画だから

多くの人に見てもらいたいと願うのです。

 

 

 

 

記憶と記録

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日々薄れていく記憶があり

なにかのきっかけでココで検索をかけたりする事が多くその日の為に記録する。

 

とても良く三浦春馬さんを見てきた人が書いたのではないかなと思う記事

 

www.moviecollection.jp

 

わたしなんかも、あの日から遡っただけで10数年寄り添って応援してこられたファンの方達の思いとは比べ物にならないくらいに薄いものかもしれないけど

 

彼の残した作品と、インタビューを読むにつけ

10代後半から30歳(今年の4月になったばかり)になるまでの十数年、こんなにも人は成長するものなのかと驚いてしまう。

 

そして、顔や表情が10代後半のいわゆる透き通るような純粋で無垢な笑顔から青年時代特に2015年辺りの進撃の巨人以降のほんの数年でここまで色香ただよう雰囲気にまで成長するものなのかと驚く

(時期的に日本製の取材が始まったり、世界は欲しいものに溢れているのMCだったり)

 

映画やドラマの宣伝で出演しているバラエティーでも

あ、これはこの作品の時かと一目で分かるくらい役のままそこに居る

 

その役どころに付けばその役の顔になっているから幼くなったり、急に大人びたり年齢不詳と言われても納得いくような変化で

作品を撮影した年月日を調べなくては当時の年齢が掴めないほど違う

 

天外者のクランクインが前にも書いたけど2019年10月

彼は29歳でした。

 

映画を数回観て感じる女性への優しさ溢れる台詞は

脚本家が作った台詞とはいえ

それを発する映画の中の五代友厚三浦春馬が重なる瞬間のように

彼のぬくもりそのものだと感じます。

「探した イギリス中探した」

「母上 聞こえますか」

「続けよう」

「俺から離れろ」

 

映画天外者 来週から地元の映画館では上映回数もぐんと減ってしまいます。

通えるだけ通おうと思います。

 

映画 天外者(考察)

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映画を見る前に予習として、織田作之助著書の「五代友厚」を読みました。

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まったく理解できない書簡もあったけれど、大体の流れは掴めたと思っていたのです

 

映画を何回か(いや、4回)見て調べて見ると映画の中の時系列がぐちゃぐちゃなのがわかります。

そう、これは史実を元にしたフィクションだから。

 

要するに、わたしたち観客は「五代友厚プロジェクト」から託されたのではないかと思います。

www.godai-project.com

 

この映画を見て、個々が歴史を再検証してみなさいと。

そして、その時に知る多くの今の日本の基礎を気付いた先人達に目を向けなさいと

 

彼らは何を守り何を造りどういう未来を描こうとしていたのか。

 

歴史に疎くても親しみのある「坂本龍馬」「伊藤博文」「岩崎弥太郎」「大久保利通」「西郷隆盛」「グラバー」等の人物を登場させ、その光を当て続けられた先人に対して埋もれてしまっていた「五代友厚」の功績を調べなさいと。

 

映画の中にある「生麦事件」「薩英戦争」「大政奉還」その他近代史を再勉強しなさいと。

そんな風に思えてならないのです。

 

だから、「天外者」という映画の中の五代友厚にはこの国の未来を案じ続けた強い意志や志をクローズアップさせ功績に関しては触れる程度に納めたのではないかと。

 

あえて架空の「遊女、はる」を登場させ、「夢見たっていいじゃないか」という台詞を与え

彼女との出会いが五代友厚の「わたしは夢のある未来が欲しいだけだ」という強い信念を植えつけたストーリーにしたのではないか。

 

そもそも史実に残る五代友厚はそのきっかけなくとも、日本の行く末を案じていたし

はるを愛するというよりも実婚があるし(その後離婚はしているけれど)

再婚相手の豊子とめぐりあったのも豊子の実兄の紹介であると史実には残っていて

 

勝手な考察だけど、わたしたちは託されたのだろう。

あの頃日本の未来を希望ある国にしたいと誰もが夢見る事のできる国にしようと

奮闘した先人達の事を調べなさいと

そんな事を思うのです。

 

 

映画 天外者(4回目)

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いやあ、もういい加減にしろよと。笑

それがね、本当に三浦春馬さん推しという意味も含みますけど

噛めば噛むほどに、観れば観るほどに

この映画の魅力に気付くわけです。

 

正直、一度観ただけでは展開の速さと説明のなさにおいてけぼりをくらうんです

①え、豊子といつ結婚したの?とかは大きな問題。実際には豊子の兄が2人の仲を取り持った史実あり

②はるの存在。どうしても、ここは男のロマン挿入という気がしてならない。

(がしかし、療養所を尋ねて声をかけるシーンは純粋な恋愛感情が湧き出ていて好きなシーン)

③髷を落とす意味を知らずにはあのシーンの壮絶さが理解できない

④あなたが西郷さんでしたか!

等などあるわけなのだけど、それはわたしがぼんやり観ていたからかもしれないですし

個人的感想です。

 

五代友厚の生き急いだ人生のごとく映画の展開も速く

ついていくのに精一杯だった初回から今日はもう落ち着いて観る事が出来ています。

 

 

何度も何度も観ていて(たぶん視野が広くなり)

どの景色もどの場面も写真集が欲しくなるほどに美しい映画です。

友情に涙したり、愛や慈悲、決別の涙や夫婦寄り添う姿も

坂本龍馬から励まされる船の上のシーン

母の前で髷を切り落とし懐に入れるシーン

英国船の中でのシーン

英国で(おそらく)はるを想って空を見上げているシーン

あげていると限がないくらい美しいシーンが多いのです。

 特に

ずっと才助を見守っていてくれた母との別れの涙

この時の兄の言葉にも友厚のその辛さがわかり涙が止まらない。

 いや、最後の会頭演説の時の目も凄いしその時の弥太郎の思いも龍馬のブーツも

止まりません。本当に限がない^^;

 

+++

あの時代に生きていたらどうなっていたんだろう。

そんな事を思うと、西郷さんの台詞「刀を捨て髷を切り、帰る藩もなくなり」というとんでもない状況に変化するんです。

和装から洋装へとの変化もそうだけど、いきなり自由や平等だと言われてもと

自分の生活で精一杯とうのが正直な所じゃないかと

 

そんな中、日本を、この国の行く末を思い行動した彼らの凄さ

ましてや、才助は藩の命を受け上海へ船を買い付けに行く時若干26歳しかも身なりを隠して隠密に行っています。

翌年、27歳で生麦事件を発端とする薩英戦争の時に捕虜になり汚名を着せられる長崎へ帰るのにも身を隠しつつ戻り

29歳で薩摩藩遣英使節団として英国へ

留学生ではなく世話人で若者を率いて

32歳(明治元年)には映画でも豊子と出会うシーンでの台詞がありましたけど

明治新政府の参与職外国事務掛 

 ただ、2年後には官には優秀な人材が多いが民にはいないと退き大阪の復興に携わるのです。

 

大阪商工会議所五代友厚の詳しい功績や年表があった

www.osaka.cci.or.jp

 

 

絵でみるはとてもわかりやすい

www.osaka.cci.or.jp

 

+++

 

 

この映画はファンだけで盛り上がらず、多くの人に見ていただきたい映画であることは間違いない。

そして、ひとつでも彼らの描いた「すべての人が夢見る事が許される時代」に生きている今からを考える時間に繋がると良いなと思います。

 

bunshun.jp

じっくり読みたいインタビュー記事もどんどん出て来て追いつかない。

でも、本当に構想から数年の活動と映画撮影の2019年10月クランクインからオールアップまでとてつもない情熱を掛けた映画人と俳優達が居た事を覚えておきたい映画です。

 

あと、どうしても書き残しておきたいのがこの映画の配給会社のギグリーボックス様の企業努力

12月11日全国47都道府県での公開から13日には26箇所も増やしてきました。

そして、まだまだ展開中という。シネコンから小さな映画館まで

これはもしかしてもしかすると、1月になっても上映されているかもしれません。

 

www.gigglybox.co.jp

 

初日で完売となってしまったグッズも追って販売すると決定されたり

とにかく、俳優陣や映画への愛に溢れていて

そして、ファンにも寄り添ってくださっているようで

ギグリーボックス様が映画天外者の配給会社で良かった~と思います。

 

 

映画 天外者(3回目)

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3回目にしてこの場面の尊さが分かり号泣してしまった。

好きな映画は何度でも観る派なので

今回はまだチャンスがあるから映画館に通うと思います。

(だって来週からは仮面ライダーその次はポケモンの公開が控えてるからスクリーンも上映回数もシビアになる予感。最近は特に。いつまでも上映しているとは思えないんです)

 

それからこのシーンの美しさ

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これはパンフレットから

 

五代才助が捕虜となり解放された横浜から時間をかけて長崎に帰り着いた頃はるはと尋ねた先にかたせ梨乃さん扮する女郎屋女将との場面があるのだけど、この貫禄。安定した目力には惚れ惚れします。そしてその女将に言われた言葉で奮起しグラバーに頭を下げて援助を願い出るシーンの迫力たるや、、涙。。

 

あとね。英国留学から帰ってはるを訪ねるシーンの優しさよ。清くて美しいシーンで涙。。

 

 

(だけど、とにかく展開が早いので泣いてる暇がない余韻に浸らせてくれないそこが気になります。)

(それから大人の諸事情は重々承知しているつもりですが大阪府知事大阪市長いらなかったね。あの場面の汚点でしかない。素人芝居放り込んでくんなよ。と思いました。無念!)

 

あの時代に船で留学し多くを学んだ先人達の勇気にも驚かされるけれど、日本をより良い国へと先導してくれたおかげで今がある。

その事を忘れてはいけない。

 

2020年1月29日Twitter三浦春馬さんが残した言葉

「明るみになる事が清いのか、明るみにならない事が清いのか…どの業界、職種でも、叩くだけ叩き、本人達の気力を奪っていく。皆んなが間違いを犯さない訳じゃないと思う。国力を高めるために、少しだけ戒める為に憤りだけじゃなく、立ち直る言葉を国民全員で紡ぎ出せないのか」

 

まさに天外者の撮影が終わって間がない頃です。何度か書いたけど、歴史上の実在した人物を演じるにあたりさまざまな文献を読み挑んだようです。正しく日本を導いた先人を知り純粋に影響を受けていたのだと思います。

 

このあと「この産業は血の通った仕事だと自負しています」とコロナ禍で打ち切りとなった舞台挨拶で若干30才の若者が生き切った人生の中で発した言葉として次の世代へ、いつかスクリーンを通して知る世代に伝えていかなくてはいけないんじゃないかと思います。

 

 

 

 

映画 天外者(2回目)

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映画 天外者にて使われている藍染の手拭いは

三浦春馬さん自身がプロデュースしたらしく

日本製という本の中で三浦春馬さんご本人がBUAISOUに依頼したと書かれていました。

思っていた以上にこの映画では使われているシーンが多くこのエピソードは知っていていただきたく。。

 

BUAISOUは日本で最初にジーンズをはいた男とされている白洲次郎が東京郊外へ疎開するために建てた家の名前武相荘から名付けられたという記事を読んでなるほど。と思いました。

https://note.com/honno_hitotoki/n/n7e645882c001

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全ては繋がっている

あの時代、あの4人が同時に会したという史実は残されていないそうなのだけど、同時期6ヶ月間同じ長崎に居たこと

グラバー邸がその頃サロン的役割をしていたこと

グラバーと奥様を引き合わせたのが五代友厚だった事

そういう細かな史実を元に考えられたロマンをフィクションで加えた映画ではあるけれど

もしかしたらと思わずにいられない。

そして

日本史特に近代史を学ぶ大切さを思います。

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2月長崎ランタンフェスティバルに行きたいと思っているから、もう一度長崎を歴史と共に満喫したいな。

 

 

 

 

 

 

 

映画 天外者(初日)

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#天外者
朝一観てきました!
予習はしたつもりでも、映画の時間軸の流れの速さに少し戸惑いつつ
はるとの出会いから生麦事件をきっかけに薩英戦争になり、その時に薩摩藩が上海で買い付けた船を港から隠す為に奔走していた五代才助(のち友厚)は英国の捕虜になってしまう。

(歴史上から抹殺されたかのような扱いで史実で表舞台に出ず埋もれてしまっていたのはこの事が原因なのだと思う。それくらいあの時代捕虜になるという事は恥じだったんだと思う)

捕虜になりつつも、船上では優遇されていたと本には書いてあったのだけれど、英国船内にて薩摩の対英国に対する武器の多さや逃げれば滅ぶと知っている薩摩人の戦への意気込み等一世一代のホラを吹き与え英国の士気を弱らしめた。(このシーンが怖いくらい素敵です)

英国船がそのまま横浜へ帰港すると裏切り者として追われる身となり、それでも身を隠しつつ長崎へ帰り着く。
その時には、はるは身請され英国へ旅立っていた。

前半のこの流れと同時代存在し交流もあったのだろうとする坂本龍馬岩崎弥太郎、伊藤弘文との交流がベースです。

これ位は本を読んで知り得た事と同じ

過去、確かに存在した日本を諸外国と対等に
男女の分け隔てなく、出生に関係なく仕事に就き
夢を描ける国にと夢を描きながらも生き急いだ若者達の群像劇

天外者とは五代友厚のみならず、その時代を未来を切り開いた先人達を指すのだと思う。

三浦春馬さんの作品はかなり観てきたはずなのに
スクリーンの中には、今まで彼が演じた誰でもない
五代友厚が居たとしか言いようのない映画でした。

何度も愛すべき人との別れがあり、特にはるとの別れののちの彼の目は少し沈みがちの様に感じました。
それはギラギラと輝いていた夢を描いていた青年の目から日本を国の未来を信じて実務に当たっていた友厚そのもののように感じます。

刀で人を斬っても何も変わらんと髷を落とし、刀を持たず政治家から商人へ転身した後、大切な友を暗殺で失い母を失い、自分の身の先を知り行動した
金も名誉も要らぬ目的こそが国を大きくするのだと信じて突き進んだ五代友厚の演説は熱く心に響きます。

果たして彼等が夢見たこの国の未来に生きる者として
彼等に恥じることがないのかどうなのか

映画を見終わって感じるこの平和と世界の危うさに
このままで良いのかと、ちっぽけな自分に問う事で答えは出なくても考えさせられる映画でした。

三浦春馬さんが好きで観に行った映画です。
誰かに勧めるとすると
まず行く前に生麦事件と薩英戦争は予習してからと伝えたい。それくらい(知っているだろうが大前提)速い展開でナレーションがある訳でもないです。

天外者のタイトルシーンには大きな拍手を送りたくなる
そしてエンドロールでこの映画に携わった全ての人に心から感謝したくなる映画でした。

三浦翔平さんの龍馬も西川貴教さんの弥太郎も森永さんの伊藤博文も実にしっくりくる。特に前半緊張するシーンが多い中の弥太郎と伊藤博文さんの愛らしさにはほっこりする場面も

蓮佛さんの凛とした清い佇まいも素敵でした。
丸山智巳さんの勝海舟も好き

もっとじっくり観たいから何度か通います。

#天外者
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