似合わない洋服は捨てました

気まぐれに気の向くままに

良い先生

あるきっかけで、子どもたちが小さい時にかかりつけにしていた小児科の先生を思い出した。

 

その時、住んでいた地域には2軒小児科があって

1軒は待ち時間1時間位で待合室も赤ちゃんを連れたお母さんでギューギュー詰め

もう1軒はがらがらで、近所のママさん達からは行かないほうが良いよって教えてもらってた

 

ある時、長男のおでこにぶわーっと発疹が出たので

そのぎゅーぎゅー詰めのお医者さんにかかった

 

小一時間待って、診察を受けると一言

「お母さん、こんなことで病院に来ちゃ身が持たないよ」と

 

それは、初めての子育てで心配になって診てもらって

諭すつもりだったのだろうけど、

一言目にそれはないなと思った。

 

たとえば、

ああ、これは心配しなくても良いですよ。お薬出しますね。

だけで済むことだと思う。

 

その帰りにがらがらのお医者さんへ行くことにした

 

そこの先生は「これは、あせもだね。お薬出しておきますね。お風呂上りや痒がったら塗ってあげて」と言ってくれた。

 

ただ、それだけだったけど

わたしは、このお医者さんは信頼できると思った。

 

子ども3人ずーっとその小児科にかかって育てた。

 

ある時は、長男がおたふく風邪になって診察を受けると

「首をこうしてね、こうやって痛がったら髄膜炎の可能性もあるから気をつけてね」と教えてくれて

看病しつつ気にしていたら、痛がったので診てもらうと

大きい病院に紹介状書くから入院の準備して行きなさい。と言ってくれた

 

またある時、ムスメの下痢が激しくて診てもらうと

点滴とお薬は出すけど、どうしても治らなかったらすぐに来なさい。ということだった

その夜お薬を飲んでも治らずしまいには血も混じっていたので心配になって夜だったけど電話した

うんちも一緒に持っておいでということで連れて行くと

大きい病院へ連絡をしてくれて、今すぐ行きなさい。入院準備は明日すればいいからって手配してくれた。

 

大きい病院というのは、近くの国立病院の小児科だった

 

診てもらった結果、その前年に小さな保育園で多くの園児がなくなった

O157だということだった。

 

原因はわからずだったけど、下痢が始まる前に幼稚園の夏祭りがあって

そこでカキ氷や焼きとうもろこしや、とにかく色々食べてた

ただお腹を壊しただけかと思っていたらO157との診断

(ただ、その幼稚園で発症したのはうちの子だけだったから原因はわからないまま)

 

その後も風邪をひいた時も、水疱瘡の時も、とにかく引っ越すまでお世話になった

 

ふと、思い出してグーグルマップで検索するとまだ営んでいらっしゃるみたい。

 

今度お礼状を送ろうかなと思う。

もうすっかりご高齢になったのか、お子様が引き継がれたのかはわからないけど

私たち親子にとって、とっても良い先生だった。

 

人の意見は、どうでもよくて

その人を信頼できるかどうかだと思った。

 

風邪の時は、赤いシロップかオレンジのシロップか

それしか出さない先生だったけど

治ったもの。

子供達も嫌がることなく美味しいって飲んでくれたもの。

 

お元気だと良いな。