似合わない洋服は捨てました

気まぐれに気の向くままに

3億5千万

経理でと働き出し実弟が社長の会社の決算書を見て驚いた

 

父、義理の母、弟、わたし、会社

それぞれの名義で各7千500万の借金

 

借金したつもりがなかったので

弟に問いただした

 

そういえば、会社立ち上げ前に父から「法人売買するのに役員が足りないから、印鑑証明を作って印鑑と一緒に持ってきて欲しい」と電話があったのだ

役員報酬を毎月振り込む。との条件だった。

 

 

父は、バブル時代に恩恵に授かった1人だ。

土地を転がして1億のあぶく銭を握った。

幸い子供は男が3人(と、ムスメ2人)

男を皆を呼びつけてそれぞれに店舗を任せようと思ったらしい。

将来安泰だと、無借金で始めたのが遊技場経営

いわゆるパチンコ店だ。

 

 

一店舗目は確かにうまくいっていた

なにしろ、無借金での立ち上げ

その年の正月、父の家に呼ばれた。

兄弟は皆はぶりよくなっていて、兄嫁もにこやかだった

 

父にもわたしと余り年齢の違わない3人目の嫁を紹介された

 

 

1人疎外感を感じつつ、それでも兄弟や父が嬉しそうだったので

これで良かったのだと、その帰りに思った事を覚えている。

 

 

2店舗目、既存で休眠していた店舗を買うことになった

そこは休眠中に高校のグランドが拡張して、風営法上建物の一部を削らないと経営許可が下りないと

すべて準備した頃に知ったそうだ。

(いや、父の事だから、契約後すぐには知ったんだろう。ただ、強行しそうな人間なのだ)

(のち、知り合ったその時の父の周りにいた社長達はわたしに「あなたの親父さんは騙されたんだ」と教えてくれたけれども)

それで、本業の建築業も不渡りで倒産。

 

 

銀行貸し付けの手配もしていたそのお店は、開店する事もなく立ち消えになった。

残ったのはヤバイ所から一時的に借りた借金のみ

ヤバイ所だから容赦ない。1号店への嫌がらせ、脅迫。それは酷いものだったと聞く

 

ただ、うちの親父はそういうものに対して無頓着だ

取立て人とも仲良くなってしまう。

 

 

 

、その父の所に銀行に残った不良債権に上乗せ借金で店を買わないかと話が来た。

(この頃、まだ国主体での不良債権回収は始まっていなかった)

無職に近かった弟が始める事にした

それの内容は、法人売買。

もともとの役員には退職金という名目でかなりな金額が流れた。

 

父、義理母、弟、わたし、会社名義での借金の1/3は彼らの退職金

その残り半分以上を建築業で残ったままになっていた負債への返済

実質店舗を始める営業資金は2千万あったかどうかの内容だった。

もううろ覚えになってしまったのは

記憶から消したい過去だからかもしれない。

 

その時、なぜか1店舗目の店を父が営業再開していた。

それも含めての借金返済だったのだろうか

そこの話はあまり詰めていないので知らない(というか、1億5千万で言葉も出ない)

 

ただ、その店の経理も見る事になり、週一で通っていた。

 

経理。とは名ばかりの店長代理だった。