似合わない洋服は捨てました

気まぐれに気の向くままに

銀行は命までは取らない

わたしはというと、離婚したかったからすぐに単身赴任という形になったと夫に連絡をした。

別居できる事が嬉しくて、とりあえず、子供達には何かあったら携帯に電話するように伝えた

 

車と制服と財布とパソコンのみ

そのまま家には帰らずに店舗を見る事にした。

ビジネスホテルは1ヶ月の長期連泊で押さえた。

下着と身の回りの品を買いに走った。

 

 

3日後、父から連絡があった

「弟が家に来て、辞めると言っている。おまえやれるか」との事だった

「大丈夫、もともとほぼやってたから。」そう答えると父が言った

 

「そうか。おまえがやれ。大丈夫、銀行は命までは取らない」

 

そうして、小さな遊技場を見る事になった。

色々あった。本当に色んな事があったけど

いつか子供達を呼び寄せて一緒に暮らす事を夢見て頑張った。

 

 

銀行との交渉もリスケも実行した

あの頃、とにかく本を読んでた。

経営に関する本、自己啓発本

移動時間があれば、電車を利用して読み、

家に帰っても朝起きても、時間があれば読んだ。

同業に尊敬する人が出来、その人が読んでいる本を聞き出して読んだ。

地頭に関する本を紹介してくれたのもその人だ

「面白かったです」と感想を言うと

「面白かったでしょ!自分の部下に読ませたけど、面白いという感想はなかったです」と言ってくれて嬉しかった。

 

そばにいて、毎晩電話で話してアドバイスをくれる人がいた。

彼がそばにいてくれた時は、ずっと営業成績も上向きだった。

毎晩2時間色んな角度から問題点をピックアップしてくれてた

 

根本的な性格もアドバイスをくれた。

資質に関わる事は褒めてくれた。

 

(彼が目の前から消えた時は、ボロボロになった。)

 

次男が一緒に暮らしたいと言ってくれたから

3DKの部屋へ引っ越した

長女が高校卒業したら合流する事になった

長男は福岡の専門学校へ ただ、途中で退学し合流

念願だった子供たちとの生活が始まった。

離婚は成立した。要は戦略だ。相手を知り狙い撃つ。

あっさり判子を押してくれた。

 

 

そして、決断の時が来た。