似合わない洋服は捨てました

気まぐれに気の向くままに

映画 のさりの島

のさりの島公式HP

www.nosarinoshima.com

 

昨日のお財布忘れた件、別府から戻ってお財布持って出直しました!

のさりの島 鑑賞

この映画も地元ミニシアターでの上映なのです。

7月になったら別府のブルーバードで監督のトークがあるらしいので

前売り券は使わず(別府リベンジでもう一回行くつもりw

 

以下は、ネタバレありです。Filmarksにも書きました。

長々となってしまったのは、

この映画余白部分が多い為だと思う。

映画で見せられている物語はほんの一部のような気がしたから

 

 

 

 

 

 

きっとおばあちゃんのお孫さんの将太くんは
おばあちゃんの事が大好きで
大人になってからも
頻繁に泊まりに来てたんですね

おばあちゃんにとっては電話だけで済まそうとする息子より好きだったんじゃないかな

そんな孫を名乗るオレオレ詐欺の主人公
藤原季節さん演じる将太は
おばあちゃんが呼んだ名前で
彼は「若い男」という設定で最後までその名前も素性がわからないんです。



オレオレ詐欺で土地から土地へ流れていた主人公は、騙そうとしたおばあちゃんに
「しょうちゃん」と呼ばれて
「はい」と返事をしてしまい
おばあちゃんのペースに嵌って
お風呂に入ったり
ご飯を美味しく食べたり
「お酒ある?」には笑ってしまった
そしてうっかり爆睡してしまったりw


2人の奇妙な生活が面白い
おばあちゃんに言われるままに
屋上に洗濯物を干しに行ったり
2階の倉庫を片付けたり


ある時から「何か手伝う事ない?」と
おばあちゃんの肩を揉んであげたり
居なくなった後のことを心配したり
きちんと洋服を畳んだりした主人公


出て行く事を悟ったおばあちゃん
来た時もも出て行く時も全て受け入れてくんですよね


主人公は漁師に声を掛けられて船に乗りマリア様を見上げて何を思ったのか…



静かに流れる時間の中で
若い男が居なくなってからも
きっと何も変わらない寂れた商店街

その土地から動けない老齢の人達も
出て行かない若者も
全てを受け入れて暮らす天草


若手とベテラン俳優さんがとっても素敵でした。

若者達の交流はさらっと流されてるけど
天草を出て行く女の子も
見送った男の子も
あの流れで相手を思う気持ちも分かってジーンときました。


地方を舞台にする映画はえてして盛り上げようと躍起になる傾向もあるけど
ありのままにそのままに
今もこの映画に登場した人たちの営みがそこにあるんだろうなと思える物語でした。


佐々木インマイマインやくれなずめにない藤原季節さん良かったです。

そして原知佐子さんのご冥福をお祈りいたします。

キュートなおばあちゃんが「好きだったよね」と作るクリームソーダのシーン好きです。