filmarksに書き込んだので転載です
俳優の磯村勇斗さんが好きでマークしていた映画です。
劇場に行くきっかけがなく、アマプラにて
重い。めちゃくちゃ重いテーマでした。
見ている途中にフィクションであって欲しいと願ってしまうくらい
ノンフィクションのような設定と場面と脚本と美術と照明と
特に国が推し進める「Plan75」のロゴの造り
もしかしたら、あたしも申し込んでしまうかもと思いながら見ていました。
俳優陣の演技が本当にすばらしいので身につまされる。
(自分の年齢的に十数年後の世界すぎるから)
できれば見なかったほうが良かったのかもとさえ思える作りでした。
ネタバレ部分
冒頭は映像的にはかなり押さえてはいるけど
ショッキングな場面から始まります
テレビの音声でアナウンサーが淡々と話す内容から
その事件が多発しているのだということを知る
国が推し進めるプラン75
この響き ロゴの可愛らしさからは到底想像できない
そのプランは「安楽死」であることが理解できます。
78歳、ホテルの清掃という仕事についている主人公
どちらかというと貧困手前のような生活ぶり
ただ、職場での友人もいるようで
ささやかだけど、そう明るい生活でもない
なんだかとてもリアル(倍賞美恵子さんがとにかくすばらしい)
生活が一変するのは
年齢を理由にお仕事をやめさせられてしまってから
一番親しかった友の孤独死
友人だと思っていた人に働き口の相談をするも断られ
ハローワークに行くも78歳単身女性を雇ってくれる所などなく
途方に暮れていた公園で炊き出しの光景を呆然とみつめていると
職員に声をかけられあたたかなお味噌汁を手に取る
その職員がプラン75に携わる磯村くんなのだけど
お仕事と割り切っている仕事ぶり
彼にもあるきっかけが起こる
この交わることのなかった2人の
プラン75を推進する職員と
プラン75を受け入れ申し込んでからの主人公に
まったく別場面で進む
国に幼い子供を残して出稼ぎに来ている女性と
主人公のプラン75担当になった若い女性の4名で話が進みます
って、長いですね^^;
いやほんとうにもう見なきゃ良かった
見てから自分の何十年後かを憂うことになるし
モノは残るんだなとか
大家さんに引渡しまでしてくれるプラン最高じゃね?とか
痛みがなければそれもいいのかもと
プラン75に否定的になれない自分がどこかにいて
ツライ×100回
ここからは その後の感想
母の暮らしていたアパートは
痴呆の症状もあったのでとても乱雑にモノとゴミで溢れていて
部屋の中は靴を脱いで歩くことができないほどで
大きなハエが何十匹も舞うようなそんな
わかりやすくいえばゴミ屋敷でした
それを全て撤去するのにかかった費用は
ここに書くときっと驚かれる金額でした
人ひとりが身ひとつでどこかに居場所を変える時
それを後片付けする人が負担するのならば
このPlan75の制度はましなのかもしれない
最後にと「10万円」の支給がある。
10万円がリアル
もしもの時の為にと少しばかり身の回りを整理して
似合わない洋服を捨て
極力モノを増やさない生活に突入し
保険を見直しをして
死亡保険を少し多めにかけはじめたわたしは
たぶんこの選択はしないのだろうなと
ぼんやりと考える
だとしたら?
どうやって生きていくのか?
今の仕事を辞めなくてはいけなくなったら
もうね、負のループに陥る^^;
考えなくてもイイ事なのかも
でも
考えておかなくてはいけない事だとも思うので
もうちょっと5年後、10年後の自分の生き方を
もう少し丁寧に想像してみようと思う
負にならず、
できれば明の方向で